『年賀状』と『書き初め』

~2022年お正月、書道を通して思うこと~

2022年がスタートし、早6日が経ちました。

お正月と言えば、年賀状と書き初めを思い浮かべる方も、多いのではないでしょうか?

本日は年賀状と書き初めについて、書道を通して思うことを書いていきたいと思います。

年賀状は宛名も含め、全て毛筆で書いています。

年賀状がそのまま奈津の書作品としてお楽しみいただけるよう、近況やご挨拶などのメッセージを入れないシンプルな仕上がりを心がけています。

…が、私の意図が全ての人に伝わるわけでなく…毎年欠かさなかったやり取りが途絶えた人も多くいた、少し残念な2022年のお正月でした。

年々、宛名も文面も全て活字のみ、という方が増えているように感じていましたが、今までは特に気にしたことはありませんでした。

様々なフォントがある中でも、やはり毛筆風のフォントは人気なのでしょう。下3枚は、なんと全て同じフォントだと気づきました。

差出人は文面を書く裏面に一緒に印刷されている場合が多いので、宛名を見ただけではどなたからの年賀状か全く分からない状態です。

こちらは大好きなベトナムの友人、瞳惟と丹夜无から昨日届いた年賀状です。

同じデザインであっても、手書き文字でのメッセージがあるので、彼女たちの想いや個性が伝わってきます。

年賀状にはメッセージを入れないことに決めている私ですが、瞳惟と丹夜无だけは特別にお礼のメッセージを添えました。

瞳惟と丹夜无、喜んでくれるかな?

春休みにまた会えるのを楽しみにしているよ!

続きまして…。

1月4日(火) 、所属しているビジネスコミュニティ「まちなかbizあおば」で行われた新年会に参加しました。

明るく楽しいお仲間の会員の皆さまとともに。

会員の方がお持ちくださった息子さんのお習字セットで書き初めも行っているとのことで、私も参加しました。

会員の皆さまも、もちろん私自身も、2022年が【飛躍】できる1年になりますように…の願いを込めて。

書いている時の姿を自分で見る機会はそうそうないので、貴重な1枚です。

まちbizあおばの理事長である坂佐井さん、昨年体験レッスンをご受講くださった仲良しの星の音茶茶さんと一緒に。

お習字セットのお道具に加え、練習なしの一発書き…ということもあり、仕上がりに納得がいかず、書き直したい気持ちをぐっとこらえながらも、笑顔で。

短い滞在時間だったので、参加なさった方全員とご挨拶できた訳ではありませんでしたが、個性豊かな書き初め作品が多数展示されていました。

ありがたいことに、書いた作品をそのまま飾ってくださるとのことなので、リベンジ作品を作成しました!

2022年の和みの書【飛躍】~書き初めバージョン~。

次回、まちなかbizあおばに伺う際に、寄贈しようと考えています。

年賀状と書き初め…これらから感じたことがあります。

ネットやIT、AIが急速に進む現代において、1日に一度も文字を手で書かないことも珍しくない毎日だと思います。書道家として活動している私でさえ、パソコンやスマホで活字を入力する機会も多く、実際に朝晩の投稿も、毎日欠かさず提出している日報も、そしてこのブログも、全て入力した活字でのお届けとなっていることも事実です。

考えや想いを伝えるときにも、要件を伝えるときにも、大切なことを控えておくときにも、その内容を目にできるように形にし、伝達すること、記録すること…というのが、文字の役割になります。ですので、その文字が活字であっても、手書きであっても、どちらでも構わないと私も思います。

しかしながら、文字は内容を伝達することや記録すること以外にも、たくさんの役割を担っています。私のことを想い、一文字一文字心を込めて書かれた年賀状を受け取れば、大切な相手の顔が目に浮かびます。離れていても心が繋がる喜びがあります。

今年1年の目標を人前で披露する、今回のまちbizあおばでの書き初めのような場では、その書いた文字だけで、良くも悪くも相手に与える印象が一瞬で決まってしまいます。まちなかbizあおばはビジネスコミュニティですので、その印象が今後のビジネスに少なからず影響するかもしれません。「文字を書くのは苦手だから」と書かないという選択をするか、思い切って書いてみるか、自信を持って書くか、その姿勢一つ取っても、相手に与える印象は大きく変わるように思います。

たいへんありがたいことに、最近では『美文字の書道家の谷井さん』と、「美文字」と奈津をセットで認識してくださる方が増えてきました。手書き文字への関心が段々と薄れている現代だからこそ、『文字を書く楽しさ』や、『美しい文字を書く方法』、『文字を書くことでどのように自分自身と向き合えるのか?』など、書道を通し、文字を通し、お伝えできることがまだまだたくさんあることに気づけた2022年のお正月を過ごすことができました。

2022年も、朝は心がホッと和む『和みのことば』の毛筆&硬筆作品を、夜は書や美文字に関する内容や動画を、Facebookページ、Instagram、LINE公式アカウントのタイムラインにて毎日発信していく予定です。そして、こちらのサイトでは各投稿の内容を更に深め、ブログにて定期的に発信してまいります。

ご自身の文字に自信がある方も、全く自信がない方も。

文字を書くことが好きな方も、嫌いな方も。

文字に興味がある方も、全く興味がない方も。

奈津が毎日発信する投稿のどれか一つでも、心に響き記憶に残るならば、こんなに嬉しいことはありません。

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