全ては基本に忠実に
毛筆も硬筆も、初めに練習することは基本的筆遣いや腕の動かし方になります。あくまで、私が行ってきた授業やレッスンでは、ですが。
また、姿勢を正すことも徹底します。脚を組むなど言語道断なのです。なぜなら身体の軸がぶれているのに、まっすぐな線を書けるはずがないからです。もしあなたが普段から脚を組む癖がついているなら、今、この瞬間から組まないように意識していくといいですね。
次に注意すべきは、鉛筆や筆の持ち方です。お箸を持ち、下の1本を抜いた状態が、正しい鉛筆の持ち方であるのは、周知の通りです。筆に関しては、鉛筆とは異なる持ち方になります。筆管を主に人差し指と親指で持つ単拘法と、人差し指と中指、親指で持つ双拘法のどちらか持ちやすい方で書いてください。
半紙やノートに対峙したときの、何とも言えない緊張感が、私は大好きです。一気に集中していくあなたに、出会うことができますよ。
ひらがな、カタカナ、漢字。全ては基本の練習からスタートです。市販の練習帳や古典のお手本には、「美しい」とされるものが、たくさんあります。
どれを選んだら良いのか分からないと悩んでしまう場合は、『あなたがその文字を好きかどうか?真似したいと思える文字かどうか?』を基準にすると、答えが見えてくるはずです。人により美しいと感じる文字、好きな文字は異なります。あなたが美しいと思えたものを選び、真似をしていく意識で練習していきましょう。気分よく練習できることと思います。
1日に5分でも構いません。できるだけ毎日コツコツと練習していくことが、美しい文字を身に付ける近道です。【継続は力なり】【千里の道も一歩から】の精神で、ゆっくり、着実に、身に付けていきましょう。
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