美文字になる方法④

~基本的な筆遣いを学ぶ~

横浜市在住の書道家 谷井 奈津子です。

ご訪問ありがとうございます。

あなたの文字を美しく変えるペン習字のマンツーマンレッスンを行っています。

前回は『横画を右上がりに書く理由』と『右下に重心を置くことで文字のバランスを取ること』『バランスの良い横画の書き方』『右回転の文字と左回転の文字』について、それぞれご説明しました。

【美文字になる方法③】~文字の構造を理解する~ https://wp.me/paqYzb-qC

本日は線についてのご説明をします。バランスの取り方や運筆のリズム、筆遣いまで、線のご説明には様々な種類があります。

まず初めに、バランスの良い横画の書き方をそれぞれご説明します。

横画を右上がりに書く分、右下に重心を置くことで、バランスの取れた文字になります。やじろべえをイメージしていただくと、分かりやすいかと思います。「上げた分、下げる」ことが大切です。

横画が一本のときには、一本の横画内でバランスを取ります。

横画が平行して二本あるときには、上の横画を反り気味にし、下の横画は伏せ気味にするとバランスが取れます。

横画が三本以上あるときには、上の横画を反り気味に、下の横画は伏せ気味に、間の画は真っすぐになるように書くとバランスが取れます。

続いては筆遣いについてです。日本の学校教育では小学校・中学校で国語科書写を必修としているため、毛筆を使った経験はどなたにもおありだと思います。墨汁の香りや真っ白の半紙に向かう緊張感…懐かしく思い出された方も多いのではないでしょうか?

画の書き始めを『起筆(始筆)』、書き終わりを『収筆(終筆)』と言い、起筆から収筆までの動きを『送筆』といいます。「トン」「スー」「トン」のリズムで書くイメージです。

毛筆で書く時のように、硬筆でも起筆と収筆を意識すると、線質が美しく変わってきます。

同じ画でも、『止め』『はね』『払い』の区別をきちんとつけるだけで、印象が全く異なります。

毛筆では、『縦画』『横画』『左払い』『右払い』『はね』『点』…すべてが45°の起筆で入ります。

毛筆、硬筆ともに『縦画』『左払い』『はね』を書くときには、45°の起筆で入るようにすると良いです。

それぞれの基本点画を、毛筆、硬筆それぞれで書いたものです。

筆記具が異なっても、筆遣いは基本的に変わることはありません。

私のレッスンでは、毛筆を用いて筆遣いのご説明をすることが多々あります。ペン等の硬筆に比べ毛筆だと、線の変化が分かりやすいため、実際に硬筆で書く際にもイメージが鮮明であり続けることが狙いです。

硬筆には、鉛筆、シャープペンシル、ボールペン、ゲルインクのペン、サインペン、マジック、万年筆…など、さまざまな種類があります。シャープペンシル、ボールペン、ゲルインクのペンなどは、日常使いになさる方も多いのではないでしょうか?

これら硬筆の様々な筆記具でも、毛筆ほどではなくとも、『止め』『はね』『払い』を美しく書くことは可能です。画の書き始めである『起筆』、書き終わりである『収筆』を毛筆のように意識して書くこと、『はね』や『払い』の前には一呼吸置くイメージで穂先(ペン先)を45°に整えてから書くこと、など、線質を美しく変えていく練習も、レッスンでは並行して行います。

文字の形は同じでも、線質が異なることで、受けるイメージが変わることがお分かりいただけると思います。

また、ご希望の方には、筆タイプサインペンや筆ペンでのお名前やご住所の練習も行っています。金封の名入れや年賀状の宛名書きでは、早速練習の成果をご実感いただけているようです。

毛筆、硬筆、共に、基本的な筆遣いを練習し身に付けておくことは、誇れる大きな財産になると私は信じています。レッスンの中でどちらも身に付けていただけると、暮らしの中の様々な場面でお役立ちいただけることと思います。

次回は一文字の中での魅せ方のコツや、さまざまなバランスについてご説明しますので、楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

体験レッスンはこちらからお申込みいただけます。↓

* 体験レッスン;¥5,500-(税込み) 1回1,5時間

⇒美文字のコツを知り、お名前を綺麗に書けるようレッスンします。

* 初級編レッスン;¥49,800-(税込み) 4回8時間

⇒縦書き、横書きのお名前&ご住所を綺麗に書けるようレッスンします。

* 初級編終了後、中級編、上級編とご受講いただくことで、楷書、行書、実用書、全ての文字を綺麗に書けるようレッスンしていきます。

レッスンのご案内はこちらです。↓

マンツーマンレッスンのご案内➡️https://peraichi.com/landing_pages/view/c27r9

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