美文字になる方法⑤

~バランスの取り方を学ぶ~

横浜市在住の書道家 谷井 奈津子です。

ご訪問ありがとうございます。

あなたの文字を美しく変えるペン習字のマンツーマンレッスンを行っています。

前回は『バランスの良い横画の書き方』と『基本点画と筆遣い』について、それぞれご説明しました。

【美文字になる方法④】~基本的な筆遣いを学ぶ~https://wp.me/paqYzb-qF

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過去の記事はこちらです⇓

【美文字になる方法③】~文字の構造を理解する~ https://wp.me/paqYzb-qC

【美文字になる方法②】~美文字への7つのステップと必要な3つの力~https://wp.me/paqYzb-pB

【美文字になる方法①】~クセ字にコンプレックスがある、あなたへ~https://wp.me/paqYzb-p3

【お一人お一人のクセを見抜く】~クセを生かした上で美文字にしていくレッスン~https://wp.me/paqYzb-mZ

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『文字のバランス』には、さまざまな種類の『バランス』が存在します。今回はその『バランス』について、それぞれご説明いたします。

①;『配置バランス』

紙面やマスに配置する(書く)場所のことを指すバランスです。中心からずれてしまうと同じ文字の形・大きさであっても不安定に感じてしまいます。

紙面(マス)の真ん中に配置されて(書かれて)いる、望ましい状態です。

紙面(マス)に対し、右寄り、上過ぎに配置されて(書かれて)います。

同じ文字の形・大きさでも不安定に感じます。

紙面(マス)に対し、左寄り、下過ぎに配置されて(書かれて)います。

同じ文字の形・大きさでも不安定に感じます。

②;『余白バランス』

文字の大きさ、線の太さと余白の割合のバランスです。硬筆ではマスや枠と文字数により、ペンの太さを変える際に参考にするバランスです。

余白バランスの説明はこちらにもまとめています。⇓

【レッスンの様子⑦】https://wp.me/paqYzb-jZ

毛筆では文字の大きさ・線の太さと余白が1:1の割合だと安定して見えると言われています。

余白に対して文字が大き過ぎ、線が太過ぎです。

同じ文字の形でも、大きさと線の太さが異なるだけで圧迫感を感じてしまいます。

余白に対して文字が小さ過ぎ、線が細過ぎです。

同じ文字の形でも、大きさと線の太さが異なるだけで弱々しく感じてしまいます。

③;造形バランス

文字の形のバランスのことです。安定して見えるために、文字にはさまざまな法則があります。法則とは即ち「美文字のコツ」です。法則や美文字のコツの全てを理解していなくとも、「バランスの良い文字」「なんとなく残念な文字」の違いは多くの方が感じられることと思います。

法則に則ったバランスの取れた安定感のある文字。

なんとなく残念に感じる文字(例)。

なんとなく残念に感じる文字(例)。

『配置バランス』『余白バランス』『造形バランス』。これら全てのバランスが取れると、美しい仕上がりになります。

文字の造形はお手本と同じように書いているつもりなのに、何かが違う…ご自身の書いた文字に対しこのようにお感じになることが、もしかしたらおありかもしれません。そのようなときには、中心がきちんと揃っているか?マスや枠内における文字と余白の割合はどうか?なども併せて確認するとよろしいかと思います。

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続きまして、『一文字の中での魅せ方のコツ』について、ご説明します。

文字には、「目立たせることで文字が引き立つ画」というものが存在します。その文字の主役となる画(=主画)をしっかりと魅せる(=書く)ことで、造形のバランスがビシッと取れるイメージです。それぞれの文字を見ていきましょう。

「書」は二画目の横画を最も長く書くと、美しく見えます。

『申』は五画目の縦画を最も長く書くと、美しく見えます。

五画目の収筆は払っても止めてもどちらでも良いです。

『夕』は二画目の左払いを伸びやかに書くと、美しく見えます。

『夕』のように、一文字内に左払いが複数本ある場合は、払いの角度を変えると良いです。

『今』は二画目の右払いを伸びやかに書くと、美しく見えます。

右払いを伸びやかに書くと造形バランスを取りやすく、安定して見えます。

『色』は六画目の曲がりをゆったりと書くと、安定して見えます。

曲がりは真っすぐではなく、やや左に倒してからカーブすると、はねの部分との力がうまく相殺するので左右のバランスが取れます。

『式』は五画目の反りを長く書くと、文字の右下部分に重心を取ることができるので、安定して見えます。

文字の基本点画の書き方については、

【美文字になる方法④】~基本的な筆遣いを学ぶ~https://wp.me/paqYzb-qF

⇑こちらにまとめています。

横画、縦画、転折、左払い、右払い、曲がり、反り、点…さまざまな基本点画の組み合わせで、文字は成り立っています。

【美文字になる方法③】~文字の構造を理解する~ https://wp.me/paqYzb-qC

それぞれの文字のどの点画が『主画』になっているのか?お手本を見て考えながら練習すると、楽しみが広がりますね。

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次回は、さまざなな美文字のコツについてご説明しますので、楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

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