美文字になる方法⑥

~さまざまな美文字のコツを学ぶ~

横浜市在住の書道家 谷井 奈津子です。

ご訪問ありがとうございます。

あなたの文字を美しく変えるペン習字のマンツーマンレッスンを行っています。

前回は、『さまざまなバランスについて』と『一文字の中での魅せ方のコツ』について、ご説明しました。

【美文字になる方法⑤】~バランスの取り方を学ぶ~https://wp.me/paqYzb-r1

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過去の記事はこちらです⇓

【美文字になる方法④】~基本的な筆遣いを学ぶ~https://wp.me/paqYzb-qF

【美文字になる方法③】~文字の構造を理解する~ https://wp.me/paqYzb-qC

【美文字になる方法②】~美文字への7つのステップと必要な3つの力~https://wp.me/paqYzb-pB

【美文字になる方法①】~クセ字にコンプレックスがある、あなたへ~https://wp.me/paqYzb-p3

【お一人お一人のクセを見抜く】~クセを生かした上で美文字にしていくレッスン~https://wp.me/paqYzb-mZ

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『横画を右上がりに書くこと』『文字の右下に重心を置くこと』『バランスの良い横画の書き方』『基本的点画の筆遣い』『起筆、送筆、収筆』『止め、はね、払い』『配置バランス、余白バランス、造形バランス』『主画について』…これまでに基本的な部分である美文字のコツをご説明してきました。

本日ご説明するのは、さまざまな『造形バランス』内における美文字のコツです。一つ一つ見ていきましょう。

①;中心を揃えて書きましょう。

文字の中心は、人間でいうところの背骨に当たります。

真っすぐな姿勢は、人間も文字も美しいですね。

②;画と画の間は等間隔で書きましょう。

画と画の間隔が広くても、目分量で等間隔にできるように。

画と画の間隔が狭くても、全ての画を等しく書くことで、安定した字形になります。

③;左右対称に書きましょう。

「やじろべえ」の原理です。

角度が異なると文字が傾いて見えてしまいます。

左右の払いが離れていても同様です。

対称に書きましょう。

右払いだけでなく「止め」である点であっても同様です。

対称に書きましょう。

「ム」の場合も同様です。

対称に書きましょう。

④;V字バランスを意識しましょう。

中心線に対して左右の払いがあるときには、下の形がV字になるとバランス良く見えます。

左右の払いは対称に書きましょう。

左右の払いの間に縦画があると、V字のイメージがしやすいですね。

左右の払いは対称に書きましょう。縦画に対し45°の角度に払うようにすると良いです。

「米」は全ての点画を等間隔にし、左右の払いを対称に。下はV字バランスで。

⑤;向かい合う縦画を内側に&収筆をそれぞれ出しましょう。

向かい合う縦画を対称の角度で内側に入れましょう。

「口」の場合は、一画目の下側と四画目の収筆を出します。

「中」「亜」などは「口」を書いてから縦画が貫くので「口」と同じように書きます。

「田」のように「口」の中に画がある場合には一画目と二画目の収筆を出します。

向かい合う縦画は対称の角度で内側に書きましょう。

⑥;向かい合う縦画を真下に&収筆をそれぞれ出しましょう。

中に画があっても「日」のように真下に下ろすものもあります。

「田」と同様に、一画目と二画目の収筆を出しましょう。

「貝」「頁」「見」などのように下に画が続くときには、出す場所が変わります。

一画目の収筆を出すと続く画にぶつかってしまうからです。

⑦;左払い5種

左払いには、さまざまな角度のものがあります。

一文字の中に左払いが複数ある場合には、角度を変えて書くと美しく見えます。

この5種類の左払いを覚えておくと、応用が利きます。

⑧;右払い3種

右払いは大きく分けて3種類あります。

30°、45°、60°。

角度はおおよその目安ではありますが、これらの角度で払うと美しく見えます。

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いかがでしたか?これらの美文字のコツは、文字の中の各パーツごとのコツになるため、単体で用いることは少ないかもしれません。

次回は、文字のどの部分にどの美文字のコツを使っているのか?美文字のコツの応用部分を、具体例を挙げながらご説明したいと思いますので、楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

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