~お手本の見方を学ぶ~
横浜市在住の書道家 谷井 奈津子です。
ご訪問ありがとうございます。
あなたの文字を美しく変えるペン習字のマンツーマンレッスンを行っています。
前回は今までにご説明した美文字のコツが実際の文字ではどのように用いられているのかを、例を挙げてご説明しました。
【美文字になる方法⑦】~美文字のコツを応用して書く~https://wp.me/paqYzb-s2
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過去の記事はこちらです⇓
【美文字になる方法⑥】~さまざまな美文字のコツを学ぶ~https://wp.me/paqYzb-rc
【美文字になる方法⑤】~バランスの取り方を学ぶ~https://wp.me/paqYzb-r1
【美文字になる方法④】~基本的な筆遣いを学ぶ~https://wp.me/paqYzb-qF
【美文字になる方法③】~文字の構造を理解する~ https://wp.me/paqYzb-qC
【美文字になる方法②】~美文字への7つのステップと必要な3つの力~https://wp.me/paqYzb-pB
【美文字になる方法①】~クセ字にコンプレックスがある、あなたへ~https://wp.me/paqYzb-p3
【お一人お一人のクセを見抜く】~クセを生かした上で美文字にしていくレッスン~https://wp.me/paqYzb-mZ
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お手本を見た時に、どの美文字のコツがどこに使われているのか?を把握するには、『お手本を見る力=観察力』が必要です。観察力は練習を重ねるごとに養われていきますが、肝心な「お手本の見方」が理解できていないと、いつまで経っても養われることはありません。
本日は、その「お手本の見方」について、ご説明いたします。
こちらのお手本を見て練習していくことにしましょう。
この文字の中心は、どこだと思いますか?思った個所を覚えていてください。
上のお手本に、中心線を加えたところです。
枠内の真ん中に収めているため、枠の中心と文字の中心はほぼ同じ個所になります。
思った個所と同じでしたか?
異なっていましたか?
思っていた中心の個所と異なっていた方が、おそらく多いかと思います。
〇部分を中心だと思った方が、多いかと思います。
中心だと思っていた個所と、実際の文字の中心個所が異なることは、紙面に対する配置のズレが生じる可能性があることを意味します。
〇が文字の中心だと思った方は、一画目の点も、二画目の縦画も、枠内の中心線上に書いてしまい、最終画の右払いが収まり切れなくなるのです。
枠内に書いた縦横の中心線を参考にすると、一画目の点はどのくらいの位置から書いているのかが分かります。同様に、二画目の転折の位置や三画目の起筆の位置も、中心線を目安にすると分かります。
中心線が入っている練習用紙を用いるのが望ましいのは、これらの理由からなのです。
紙面のどこに配置されているのかを把握できたら、『画と画の空間(余白)はどのくらいあるのか?』『文字の造形バランスはどうなっているのか?』なども、併せて見ていきましょう。
一画目の点は中心線よりやや左から起筆を入れ、収筆が中心線にかかるぐらいになっています。角度は45°です。
一画目、二画目は中心線よりやや左側に平行に揃っています。はねはほぼ真横、90°になるようにはねています。
三画目の起筆と払いの長さの位置はほぼ同じです。
四画目は二画目の起筆の位置とほぼ同じ高さです。三画目の左払いと払いの角度を変えましょう。
五画目の右払いは、三画目と対称の角度で下ろし、四画目の起筆の真下あたりで真横に払うようにすると美しくなります。
左右の払いはV字になるようにします。
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【お手本の見方のまとめ】
1;紙面のどこに配置されているのかを見る
2;画と画の空間(余白)は、どのくらいあるのかを見る
3;文字の造形はどうなっているのかを見る
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【文字の造形バランスの特徴のつかみ方】
*点の位置・方向(角度)はどうなっているのかを見る
*はねの方向(角度)・長さはどうなっているのかを見る
*横画・縦画の位置・長さはどうなっているのかを見る
*左右の払いの位置・長さはどうなっているのかを見る
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これらは高校で書道の講師をしていたとき、「効率よく練習していくためには、どうすれば良いか?」を考え、採用していた方法です。事前にお手本を細かく分析し、その文字の特徴をしっかりと頭の中に入れて練習することで、その特徴を意識して書くだけでなく、部分練習にも生かせる方法でした。
お手本と同じように書いているつもりなのに、何かが違う気がする…そのようにお感じのときには、一度お手本を分析なさると、さまざまなことが見えてきて楽しくなるかもしれませんね。
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レッスンでは、各文字の特徴やご自身の文字とお手本の、どこが、何故違うのか?などを、詳しく解説しています。何故なのか?が明確になるので、次への練習へと生かすことができるため、修正も早くなります。
やみくもに練習するよりも、効果的に上達できるように…それが叶うのがマンツーマンのレッスンです。まずは一度、体験なさってみませんか?
あなたとご一緒にレッスンできる日が来ることを、楽しみにお待ちしています。
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