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ボールペンできれいな文字を書く方法

ボールペンできれいな文字を書く方法

「きれいな文字が書けるペンを知りたい」「どのペンを買ったら良いのか分からない」

文房具売り場には豊富な種類の筆記具が並んでいますが、どのボールペンを選べばきれいな文字が書けるのか?迷ってしまいますよね。

今回は、数ある中から書きやすいお勧めのボールペンについて、プロの書道家が徹底解説いたします。

また、きれいな線の書き方や、よりきれいな文字を書くために必要なさまざまなアイテムも併せてご紹介いたします。

きれいな文字を書く前にすべき準備の内容になりますので、どうぞお役立てください。

1;ボールペンの種類について

水性インク、油性インク、ゲルインク、消せるインク…一言で「ボールペン」といえども、実は様々な種類のインクがあります。
それぞれのインクの特長や違い、使用場面の向き不向きなどを、まずは見ていきましょう。

1-1;水性ボールペン

さらさらとなめらかに書けるのが特長の水性ボールペン。発色が良くカラーが豊富なので、ノートや手紙、メモなどを書くのに適しています。紙質によってはにじみが生じる恐れがあるため、注意が必要です。

お勧めの水性ボールペン;ゼブラ サラサ 0.5mm 黒 ジェルボールペン (写真;私物)

⇒手頃なお値段でコンビニや100円均一ショップなどでも販売していることが多く、比較的購入しやすいペンです。グリップが太く持ちやすい点も気に入っています。カラーバリエーションが豊富なのも魅力的です。

1-2;油性ボールペン

にじみにくく、インクの渇きが早い油性ボールペン。書いた文字が変質しにくいため、大切な書類などを書くときに適しています。水性インクに比べ書き味が重く、ペン先に溜まったインクのかたまりが紙や手に付く場合があります。

お勧めの油性ボールペン;UNI ジェットストリーム スタンダード 0.38mm  黒 SXN-150-38 (写真;私物)

⇒「クセになる、なめらかな書き味」のコンセプト通り、低い筆記抵抗でなめらかな書き味の、インクがダマになりにくいボールペンです。にじみにくいインクの特長から、配送伝票や領収証などの複写式の用紙に書くのに適しています。

1-3;ゲルインクボールペン

水性インクのなめらかな書き味と油性インクの耐水性を兼ね備えたゲルインクボールペン。かすれにくくにじみにくいのが特長です。インクの減りが早いため、書いている途中でインク切れを起こさないよう、替芯のストックを用意しておくと安心です。

お勧めのゲルインクボールペン;ぺんてる エナージェル・エックス BL107-A 0.7mm 黒 ゲルインキボールペン (写真;私物)

⇒「スッと書けてサッと乾く」のコンセプト通り、なめらかな書き心地のボールペンです。線の強弱や太細を表現しやすいのも特徴です。0.3mm、0.4mm、0.5mm、0,7mm、1.0mmと、全てのサイズを用意し、必要に応じて使い分けをしています。

1-4;消せるボールペン

ボールペンなのに消せるという、画期的な消せるボールペン。勉強中や仕事中、手紙を書く際にも、間違えた文字を消して書き直せるのは心強いものです。インクの性質上、使用の注意点をよく読み確認する必要があります。郵便物の宛名や重要書類を書く際には、使用しないように気をつけましょう。

お勧めの消せるボールペン;パイロット フリクションボールノック LFBK-23BK-B 0.5mm 黒 (写真;私物) 

⇒専用ラバーでこするとインクが消えるので、失敗するのが不安なときに使用しています。カラーや太さ、本体のラインナップが豊富なので、目的に合わせて使い分けることができます。

2;ペン先の太さのバリエーション

一般的に使われる太さは0.5mmが最も多いかと思いますが、同じボールペンでも様々な太さのバリエーションがあります。メーカーやボールペンの種類により展開する太さは異なりますが、ここではそれぞれのサイズの特長や、適した場面をご紹介いたします。

2-1;0.3mm

⇒3~5㎜四方程度の大きさの文字を書くときに適しています。手帳など、限られたスペースにある程度の文字数を記入する際には細いペン先のものを選ぶと、とても書きやすいのでお勧めです。

2-2;0.4mm

⇒5~10mm四方程度の大きさの文字を書くときに適しています。0.3mmと同様に手帳に記入する際や、手紙や書類などの記入する文字数が多い際に役立ちます。スッキリとした線になるので、全体の見栄えが良くなるというメリットもあります。

2-3;0.5mm

⇒1.5~2cm四方程度の文字を書くときに適しています。日常生活で最も頻繁に使用するサイズではないでしょうか?太過ぎず細過ぎない適度な太さの線が書けるので、汎用性の高いサイズです。

2-4;0.7mm

2.5~3cm四方程度の大きさの文字を書くときに適しています。文字の練習をするときには2.5cm四方(国語ノート10マス)程度の大きさで書くよう、私はお勧めしています。0.5cmよりもペン先が太くなる分、安定した線が書けます。滑らかなインクの出方も、書く際の手助けになります。

2-5;1.0mm

⇒3.5~4cm四方程度の大きさの文字を書くときに適しています。日常の中でこの大きさの文字を書く機会はそうそうないかもしれませんが、A4サイズの封筒の宛名はこのくらいのびやかに堂々と書くと体裁よく仕上がります。

3;各サイズのペンの太さの比較

それぞれの文字のサイズとペンの太さの関係についても、併せて見ていきましょう。

3-1;余白と文字の割合は?

マスの中に文字を書く際には、余白(白い部分)と文字(黒い部分)の割合が1:1だと理想的だと言われています。写真の上段にある二つの文字はほぼ同じ大きさですが、左に比べ右の文字は線が細く、なんとなく頼りないような貧相なイメージがするかと思います。

下段の二つの文字は、左はマス内にいっぱいに書いてあるため圧迫感があります。右は文字が小さく周りの余白ばかりが目立ってしまい、存在感がありません。

このように、マス内には適度な文字の大きさとペンの太さが必要なことがお分かりいただけると思います。

(線の太細の差を表現するために筆とペンで書き分けをしています。)

3-2;ペンの太さと印象の違い

続きまして、同じ4cm四方のマスにそれぞれのサイズのペンで実際に文字を書いたら、どのような印象の違いがあるかもご覧いただきたいと思います。上から順に0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、1.0mm。下の二段は参考のため筆タイプのサインペン二種で書きました。

安定感の感じ方は人それぞれですが、違和感なく映るのは真ん中四段目より下、0.7mm以上の太さではないでしょうか?上三段分0.3~0.5mmの太さの文字は、周りの余白の白い部分が目立ってしまいますね。

3-3;マスのサイズに適したペンの太さは?

こちらの写真は、それぞれのサイズのマスに合う太さのペンで書いた文字です。3-2では線が細く感じた0.3~0.5mmの太さも、小さなマスに書けばしっかりとした太さの線に見えます。

書く文字の大きさとペンの太さの関係が一目で分かるようになっていますので、ペンの太さを選ぶときの参考になさってくださいね。

4;ボールペンの正しい持ち方

きれいな文字はペンの正しい持ち方とも大いに関係があります。子どもの頃からの持ち方を変えるのは大変かもしれませんが、きれいな文字への近道ですので、この機会に正しい持ち方を覚えてくださいね。

お箸を持つ要領で下の1本を抜いた形が、正しいペンの持ち方です。親指と人差し指で軽くつまみ、残りの指はペンに添えるようにすると良いです。

ペンの角度は60°前後に傾けると理想的です。垂直過ぎたり寝かし過ぎたりしないようにしましょう。

また、力いっぱい握ってしまうと、指先や手首をうまく動かせず、きれいな文字は書けません。ペンは余分な力を抜いて軽く持つようにしましょう。

5;ウォーミングアップ

書きたい文字にふさわしいインクと太さのペンを選び、正しい持ち方ができたら、いよいよ実践です…が、私は硬筆作品や手紙、書類など、失敗することなく仕上げたい文字を書く前には、腕慣らしとしてウォーミングアップをするようにしています。

運動する前に準備運動を行うように、文字を書く前にも腕慣らしを行うことで、ペンの扱い方や腕、手首、指の感覚を掴むことができるというメリットがあります。

縦線、横線、左回転、右回転、うずまき、縦ジグザグ、横ジグザク…など、文字を書く際の基本の動きを練習したら、「永」の字を書いてみましょう。点、横画、縦画、はね、短横画、左払い、短左払い、右払い、という全ての文字に応用できる筆遣いが「永」に含まれている『永字八法』という書道の運筆法になります。

ウォーミングアップする前とした後に書いた文字を比較なさると、後の文字の方が楽に、のびやかに書けたことをご実感いただけることでしょう。

6;+αするとよりきれいな文字に

紙とペンを用意すれば文字は書けますが、ここであなたに質問です。

「紙の下には何か敷いていますか?」

硬い机の上に直接、紙を乗せてはいないでしょうか…?

もちろん、机の上に直接、紙を乗せて書いても問題はないのですが、これではかけた筆圧をうまく逃がすことができず、紙の上をペン先がツルツルと滑ってしまい、とても書きにくくなってしまいます。また、直接、筆圧がかかるので、手首や指が痛くなるというデメリットがあります。

私も筆圧が高いので、文字を書いているとすぐに手首が痛くなります。ここでは、なんとかならないものかと試行錯誤を繰り返し辿り着いた、とっておきのアイテムをご紹介いたします。

6-1;下敷き

まずは下敷きです。下敷きと言っても、小学生の時に使っていたお馴染みの硬いプラスチックの下敷きではなく、硬筆用のソフト下敷きです。適度な厚みがあり、かけた筆圧をうまく吸収してくれるので、ペン先が紙に吸い付くような書き心地です。

硬筆用の下敷きの存在を知る前の私は、厚手のボール紙を下敷き代わりに使っていました。レポート用紙の背表紙についている、あのボール紙です。ボール紙でなくても、何枚か紙を重ねて下に敷いても、筆圧を逃すという点では同様の効果を得られることと思います。その意味では、ノートの場合は下にある他のページの紙が下敷き代わりになると言えます。

また、本来の使用目的とは異なるのでご参考程度のご紹介になりますが、シリコンマットは硬筆用のソフト下敷きより更に弾力性があるため書きやすいです。私はシリコンマットを下敷きの大きさにカットし、二枚をテープで合わせたオリジナルの下敷きを愛用し、必要に応じて使い分けをしています。シリコンマットの面は硬筆用のソフト下敷き以上に筆圧を吸収してくれるので、ペン先が紙に食い込む手応えを感じられ、かける筆圧により線の強弱や太細を表現しやすくなるというメリットがあります。このオリジナルの下敷きのおかけで書くことが楽しくなり、今まで以上に大好きになりました。

お勧めの硬筆用下敷き;開明 ソフトシート A4判

お勧めのシリコンマット;株式会社まるき シリコンキッチンマット 角型

6-2;グリップ

下敷きを紙の下に敷いてかけた筆圧を逃していても、それでも指が痛くなってくる…なんとかならないだろうか?と考え探し抜き、ようやく出会えたのがペンに装着するグリップでした。弾力のあるグリップが筆圧を吸収してくれるおかげで、今では指の痛みとは無縁になりました。一旦装着すると外すのが面倒なので、私はグリップに切り込みを入れ、着脱しやすいように工夫をしています。ウレタンタイプやシリコンタイプなど色々ありますので、ご自身に合うグリップを見つけてみてくださいね。

お勧めのグリップ(ウレタンタイプ);NAKATOSHI Soft-Grip 黒

お勧めのグリップ(シリコンタイプ);クツワ株式会社 プニュグリップ(右手用)

7;筆圧をコントロール

かけた筆圧をうまく逃がせるかどうかで書き心地が大きく変わるのは、先にお話しした通りです。
ここでは、それぞれのアイテムを用いて書いた文字と、用いずに書いた文字を比べ、検証してみたいと思います。

マス;2.5cm四方 
ペン;ぺんてる エナージェル・エックス BL107-A 黒 ゲルインキボールペン0.7mm

7-1;下敷き有りと無しの場合

まずは机の上で書く感覚と同じになるよう、硬い下敷きを敷いた場合と、硬筆用下敷きを敷いた場合とで文字を書き比べてみました。同じ0.7mmの太さのペンですが、硬筆用下敷きで書いた右側の文字の方が線が太く書けていることが分かります。

7-2;グリップ有りと無しの場合

続いてウレタンタイプのグリップの装着の有無でも変わるかを比較してみました。紙の下にはいずれも厚手のボール紙を敷きました。グリップを装着する方が手首や指への負担は少ないものの、文字だけを比べると大差はないことが分かりました。手首や指の痛みを防止したい場合や、書き心地を重視したい場合にはグリップがお勧めです。

7-3;下敷き&グリップ有りと無しの場合

最後は硬い下敷き&グリップ無しの場合と、硬筆用下敷き&グリップ有りの場合とで比べてみました。硬筆用下敷き&グリップ有りは、書き心地、手首や指への負担のないこと、線の太さ、全てにおいて文句のない私の理想とする組み合わせでした。

7-4;グリップ有りで下敷きが異なる場合

7-1ではグリップ無しで、それぞれの下敷きを敷いて書き比べましたが、グリップ有りのときではどうかも比較してみたいと思います。厚手のボール紙を敷いた時より硬筆用下敷きを用いた時の方が、より太くしっかりとした線であることが分かりました。

それぞれのパターンで書き比べ検証したのは初めての経験でしたが、比較するとその違いが良く分かり、改めて下敷きやグリップの効果をお感じいただけたことと思います。

8;硬い机やバインダーの上で書かなければならないときには?

役所や病院の受付など、外出先で用意された紙とペンを使って、硬い机やバインダーの上で名前や住所などを書かなければならないことがあります。私は毎回「紙の上をペン先がツルツルと滑って書きにくいな」と思いながら、なんとかならないものか?と考えていました。

人前で書かねばならないときは、書きにくさには目を瞑り、筆圧をあまりかけないように心がけながら丁寧に書いていましたが、人の目を気にせずに書ける場合には手帳に挟み持ち歩いているシリコンマット(下敷き用にカットした残りの部分)を敷いて書いています。

シリコンマットは薄くて折りたたみできるので持ち運びにも適していますが、そのために持ち歩くのは大変ですよね。それでも、どうしてもなんとかしたい!という方のために、代替案をニ点ほど考えました。パンフレットや余分な紙がある場合にはそれらを、周りに紙がない場合にはティッシュペーパーを数枚重ねても、筆圧を逃がすための簡易的な下敷き代わりになります。また、差し出されたペンで書かなくても良い場合には、書きやすい自分のペンを使うのもありですね。

9;おわりに

いかがでしたでしょうか?インクの種類やペンの太さの違いを知り、適したボールペンを選ぶこと、正しい持ち方で事前に腕慣らしをしてみること、下敷きやグリップなど+αのお助けアイテムを用いること、外出時の応急措置、など「ボールペンできれいな文字を書く」ために必要なことは実に様々であるとお分かりいただけたことと思います。どれか一つを日常に取り入れるだけでも、効果をご実感いただけることでしょう。必要な知識を得て必要な場面に生かすことが、きれいな文字を書くための近道です。

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