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きれいな字の書き方~左利き編~

きれいな字の書き方~左利き編~

今までに延べ400名以上を指導してきましたが、振り返ってみると偶然にも全員が右利きでした。

体験レッスンの受講者さまが左利きと事前に伺っていたこともあり、左利きでもきれいな線質や文字を書くにはどうすれば良いのか?さまざまな研究と準備を重ねました。

今回は左利きの方向けのきれいな字の書き方をご説明するとともに、実際のレッスンの様子やBefore&Afterをご案内いたします。どうぞご覧ください。


まずは左右の手の動きとペンの軌跡についてご説明します。

左右それぞれの手首を固定しペンを動かしてみると、右手は右上がりの弧を描き、左手は右下がりの弧を描きます。コンパスで円を描くイメージだと、分かりやすいですね。

そのため、横画を書くときにも自然に、右手は右上がりに、左手は右下がりに、書けるのです。

きれいな字を書くために欠かせない『横画は右上がりに書くこと』は、非常に理にかなった法則なのです。

左利きの場合は、自然に書くと右下がりになってしまう分を相殺するため、やや紙を傾けて手前に置くことで、手元を確認しながら右上がりの横画を書くことができるようになります

目の高さに合わせたカメラを三脚にセットし、左右それぞれの紙の置く位置や角度の違いを比較しました。☆マークがお臍の辺り(自分の中心)をイメージしてください。

左利きの場合は、紙を正面に置きやや傾けて書くと良いです。

右利きの場合は、紙をやや右側にずらし水平に置くと良いです。

左利きの場合はどうしてもペンを押し出す動きになってしまうので…

少しでもペンを引くイメージで書くと、紙とペン先の抵抗が少なくなるため、滑らかな線質を表現できます

また、ペンの持ち方については、こちらのコラムでも詳しく解説いたしておりますので、どうぞご覧ください。


続きまして、レッスンの様子をご案内します。

紙を正面に置き、やや傾けて練習するようご説明しました。

水平に置いた場合のラインを入れたので、紙の傾き具合の比較が分かりやすくなりました。

1回目の練習でも、ここまで変化がありました!

ペンの傾きも比較してみると…

Beforeに比べ、ペンを立てて書いていることが分かります。

紙の置く位置と角度を変え、計9回の練習に励みました。

横画や左払いの線にがた付きが見えたBeforeの文字でしたが、とてものびやかで美しい線質の文字へと変わりました。「千」の横画も見事な右上がりです!

『人に見せられる字になりたいと思って受講しました。細かいところに意識を向けられるようになりました。奈津先生の丁寧できれいな字の資料がとても良かったです。』と、嬉しいご感想をいただきました!

お持ち帰りいただく練習用紙も、もちろん左利きバージョンです。


文字を書くために必要な3つの力『見る力=観察力』『脳内スキャン=記憶力』『書く力=表現力』については、今までに何度もご説明していますが、見る力があり、脳内に形を記憶していても、書く力が備わっていなければ、その通りに表現することができないということを、今回の研究で痛いほど実感しました。鍛えていない左手で書くのは、とても難しかったです。

しかしながら、左利きの方は当然ながら左手が利き手な訳ですから、+αのコツを取り入れることで、右利きの方と同じように線質や文字をきれいに変えることが可能です

文字が汚くてお悩みの左利きの方へ。90分のレッスンで、ご自身に必要な+αのコツを学び、きれいな文字へと変えてみませんか?どうぞお気軽にお問い合わせ、お申込みくださいませ。

【レッスンのご案内】

* 体験レッスン;¥5,500-(税込み) 1回1.5時間

⇒美文字のコツを知り、お名前を綺麗に書けるようレッスンします。

*復習レッスン;¥5,500-(税込み) 1回1.5時間

⇒体験レッスンで学んだことを復習することで、しっかりと身に着けていきます。

* 初級編レッスン;¥55,000-(税込み) 6回12時間

⇒縦書き、横書きのお名前&ご住所を綺麗に書けるようレッスンします。

* 初級編終了後、中級編、上級編とご受講いただくことで、楷書、行書、実用書、全ての文字を綺麗に書けるようレッスンしていきます。

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