体験レッスンのアフターフォローとして復習レッスンを新たに導入したことで、体験レッスン時には気づけなかった課題を見つけ、受講者さまのお悩みを更に解決でき、きれいな文字をしっかりと身に付けていただくことができるようになりました。
今回は、ペンの持ち方を変えることで、どれだけスムーズに文字が書けるようになるか?について検証しました。右利き、左利き、それぞれのご説明をいたしますので、どうぞご覧ください。
『縦画がとても書きにくい』という左利きの受講者さまの一言と、
『右払いがとても書きにくい』という右利きの受講者さまの一言から、今回の検証が始まりました。
まずはペンの正しい持ち方の確認です。
お箸を持つ要領で、下を1本抜いた状態が、正しい持ち方となります。
続いて紙の置く位置の確認です。☆マークが自分の中心(お臍)をイメージすると、右利き、左利き、それぞれこのようになります。
文字を書くときの右手の位置を見ていきましょう。
文字~右手首までは、おおよそ10~12㎝といったところです。
左手の場合も右手と同様、のはずなのですが…
実際には左利きの方は、このようなペンの持ち方をなさることが多いようです。
右利きの場合、紙をやや右側にずらすことで、書いた文字が自分の手元で隠れてしまうことがなくなりますが…
左利きの場合はどうしても、書いた文字が自分の手元で隠れてしまうため、
手元で文字を隠さないよう、このような持ち方になってしまうのです。
ここからはペンの持ち方と書き方の違いについて、ご説明します。
まずは縦画の書き方からご覧ください。
縦画は、手首の前後の運動を活用します。ペンの角度を60°ぐらいに傾けて持つことで、手首の可動域が広がり、縦画を楽に書くことができるのです。これは右手、左手、ともに共通します。
起筆→送筆→収筆…それそれの運筆時には、ペンの角度が変わっていることが分かります。
手元を見やすくしようとペンを逆方向に傾けてしまうと、手首の可動域が狭まるため、とても書きにくくなります。
起筆→送筆→収筆…ペンの傾きの変化はほぼありません。
続きまして、右払いの書き方のご説明です。
右払いは、右斜め下方向に下ろし、真横に向けて払うように書きます。
その際、手首も一緒に動かしながら書くと、とてもスムーズに書けます。
手首を固定したままだと、右斜め下方向に下ろすところまでで手首の可動域いっぱいを使ってしまうことになりますが、真横に払うことでなんとかぎりぎり書くことができます。
右斜め下方向に下ろすところまでで手首の可動域いっぱいを使ってしまうため、角度を変えずに払おうとすると、とても書きにくくなります。
以上のご説明を、奈津の左右の手で実践しながらご説明をしたことで、受講者さまに大きな変化が表れました。
ペンの持ち方と手首の角度を変えたことで、縦画をスムーズに書けるようになりました。
『縦画だけでなく、左払いも楽に書けるようになりました。ペンに余分な力を入れることなく、スムーズに書ける感覚があります。』と、ご感想をいただきました。
苦しくなっていた右払いが、楽に書けるようになりました。
『ペンの持ち方を変えることで、苦しかった右払いが楽に書けるようになりました。』と、ご感想をいただきました。
また、書きやすい筆記具を+αすることで、かけている筆圧をうまく逃し、ペンをスムーズに動かせるようになることもあります。
指や手首に余分な力がかかってしまう筆圧の強い方向けに、レッスン中は奈津オリジナルの下敷きやグリップをお使いいただきながら練習していただくことも可能です。詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
今回の検証で、きれいな字を書くためには、ペンの持ち方や手首の角度、書きやすい筆記具などが、大いに関係していることが分かりました。
文字を書く際に感じる違和感や疑問は、人それぞれです。復習レッスンを行う中で受講者さまから発せられた『何故か書きにくい』という一言が、実はお悩み解決に向けた大きなヒントになることもある、ということに気づけた、たいへん貴重な経験でした。
お一人おひとりの書き方のクセを見出し、文字のお悩みを解決することができる【和みの書 奈津 美文字教室】のマンツーマンレッスン。体験レッスンも随時開催いたしておりますので、是非お気軽にお問い合わせ、お申込みくださいませ。
【レッスンのご案内】
* 体験レッスン;¥5,500-(税込み) 1回1.5時間
⇒美文字のコツを知り、お名前を綺麗に書けるようレッスンします。
*復習レッスン;¥5,500-(税込み) 1回1.5時間
⇒体験レッスンで学んだことを復習することで、しっかりと身に着けていきます。
* 初級編レッスン;¥118,800-(税込み) 6回18時間
⇒縦書き、横書きのお名前&ご住所を綺麗に書けるようレッスンします。
* 初級編終了後、中級編、上級編とご受講いただくことで、楷書、行書、実用書、全ての文字を綺麗に書けるようレッスンしていきます。